


いいえ、違いますよひょっとこ君!
実は私も、去年実際に行くまで正しい場所を知りませんでした。私の周りでも”ジャマイカ=アフリカ”というイメージを持っている人が多いようです。
あなたもこんなことは思っていませんか?
・観光スポットはどんな感じ?
・主食は何?
・治安が悪いって本当?
・行ってみたいけど勇気が出ない
・どれくらい海がきれいなんだろう

ジャマイカの場所
ジャマイカの位置は、中央アメリカのカリブ海に面した小さな島国です。大きさは日本の秋田県と同じくらい。人口も293万人と比較的小さな国です。
それなのにこんなにも世界的に有名なのって、凄いですよね!
やはりレゲエの神様「ボブマリー」や、陸上選手の「ウサイン・ボルト」のおかげでしょうか。
どうやって行く?
日本からの直行便はありません。なのでアメリカ経由かカナダ経由で行く事になります。
私は今回、カナダ経由で行きましたが、飛行機を待つ時間を合わせて20時間くらいかかりました。
なるべく費用をおさえようとすると、その分時間はかかってしまうようです。
なぜジャマイカはアフリカの一部だと間違える?
これには歴史が関係しています。
1490年代、アフリカ大陸を発見したスペインが、当時暮らしていたジャマイカの先住民アラワク族を奴隷として、容赦ない重労働をさせました。
それにより、アラワク族はほぼ全滅してしまったのです。
その後、新たな奴隷としてジャマイカの地に連れてこられたのがアフリカの人々。
なので現在ジャマイカに住む方達のルーツはほぼ、アフリカなのです。
そんな両国の強い関係性もあり、何となく”ジャマイカはアフリカの一部”という印象を持ってしまう方がいるのかもしれません。
治安はどうなの?
外務省の海外安全ホームページにも書いてある通り、治安はかなり悪いです。私が実際に行ってみた感覚でも、かなり危険な雰囲気は感じました。
特に首都であるキングストンは、観光地である「ボブマリー記念館」の周りでも強盗事件が多発しています。
昼夜関係なく、一人で外を歩く時は気をつけなくてはいけません。
というか、暗くなったら外を出歩かない方が良いでしょう。
私は今回観光ではなく、ボランティアの一環として、日本の文化を広める目的でジャマイカを訪れました。現地では、青年海外協力隊の方にも随分とお世話になったのですが、
私が滞在中に、その隊員の同僚の方が、強盗に襲われ金銭類は全て取られてしまったそうです。
しかもそれが起きたのは、日中、高級住宅街が並ぶ閑静な住宅街でした。
観光客で特にアジア人は狙われやすいです。移動は基本的にホテルから目的地まで、ドアtoドアでタクシーを利用しましょう。
そしてもしも強盗に合ってしまったら、絶対に抵抗してはいけません!
命を落としてしまっては何の意味もありませんから。
私が行った場所
先ほども書きましたが、私の今回の一番の目的は観光ではなく、着物や和の文化を広める事でした。
なので皆さんが良く行く観光スポットとはまた少し違うかもしれません。しかしその分、ジャマイカの人々の、普段の暮らしに近い部分を見る事ができたんじゃないかなって思っています。
そんな私が見てきた、キングストン・マンデビル・ネグリルの3か所の印象についてお話しします^^
キングストン
ジャマイカの首都、キングストン。他の場所に比べて人口も多く、賑やかな印象でした。
Wi-Fiのつながらない空港
空港に着くなり、タクシーの客引きが凄いです。
空港に着いたら、とりあえず現地の友達にラインを送る予定でしたが、空港のWi-Fi環境が悪すぎて連絡取れず。
結局連絡が取れたのは、その日に泊まる予定だったエアーB&Bのお部屋に着いてから。
あまりに連絡が遅かったので、友人からは
「着いて早々やられたかと思った。笑」
と言われました。(いや、笑い事ではない)
ホテルなどはもちろん心配ありませんが、お店によってはWi-Fiがないところもまだまだあります。心配な方はレンタルWi-Fiを持って行くか、現地で使えるSIMカードを用意していく事をおすすめします。
因みに私は日本でしか使えないスマホを持って行ったので、何度も困る場面に出くわしました。
道を聞くにしても、彼らの英語はとても独特なアクセントなので、英語がわかる方でもちょっと苦労するかもしれません。
物々しい街並みと閑静な住宅街
ちょっと意外だったのは、「思ったより栄えている」ということ。
大型スーパーなどもあり、何でも買える感じでした。
ただ、スーパーの入り口にも施設の入り口にも必ずセキュリティの方がいて、全体的に物々しい雰囲気はありましたね。
危険区域で立ち入りを禁止されていたので、ダウンタウンには入る事は出来ませんでした。しかし近くをタクシーで通る事が1度あったのですが、やはりちょっと怖いな、、という感じがしました。
ギャングの紛争が絶えないので、何人もの警察官(というか服装的には軍隊)が長い大きな銃を持って街を見張っていました。
実は私が泊まったエアーB&Bの近くにボブマリー記念館があり、オーナーママさんは、
「近いから歩いても行けるわよ!」
と教えてくれました。
確かに距離的には近いですし、そのB&Bがあった場所はお金持ちの家が並ぶ閑静な住宅街。
現地の方からすれば、私たちがちょっとコンビニに買い物に行くくらいな感覚なのでしょうが、観光客からしたらそれは危険。
特にアジア人は珍しく、良くも悪くも目立つので強盗の標的になりやすいそう。
冒頭でも書きましたが、移動は基本タクシーを使いましょう。
快適なお家
私がお世話になったお家は、とても素敵なお家でした。
オーナー婦人も気さくでとても優しい方で、たくさんお話しをしました。
彼女は絵の額縁を扱う会社の経営者で、お家の至る所に美術品が飾られていました。
Booking.comなどで調べてみて頂くとわかると思いますが、これくらいきれいで広いお家が1泊3,000円代~あったりします。
二人で宿泊すれば料金も半分になるので、宿泊に関しては日本より海外の方がお得感ありますよね^^
マンデビル
キングストンの次に向かったのがマンデビル(モンデビル)、ジャマイカのちょうど真ん中あたりに位置しています。
ちょうど良い田舎
ここはジャマイカの中でも田舎の方。大きな建物や、大型スーパーなどはありませんでした。
少し標高が高いのか、キングストンに比べて涼しく、夜になると少し肌寒いとさえ感じる程でした。
道はあまり舗装されていないくねくね道なので、長時間車に乗っていると酔いそうです^^;
ジャマイカの人々のいつもの風景
朝、皆さんが通勤通学している風景を見ることが出来ました。
乗り合いタクシーやワゴンにギュウギュウ詰めに乗り込み(多い時は4人乗りのタクシーに8人は乗る)、学校やお勤め先に行くのが主流なのだそう。
みなさん、自分の車で出勤という感じではないのですね。
朝なので、みなさんどこかせわしない様子。国は違えど、朝の雰囲気はどこも同じなんだなぁと感じました。
街で一番の高級ホテル?
マンデビルで一番高級と言われるホテルに泊まりました。
というか田舎なので、そもそもそんなに選択肢があるわけではないのですが。
というのも、治安のことを考えると安さだけでホテルを選ぶのはとても危険だからです。
セキュリティが良くなく、泊まっているホテルに侵入されたというケースも良くあるお話し。
少々高くても、命には代えられませんものね。
お部屋はとても広く、1人ではもったいない程の空間でした。大きなソファ、テーブル、食事をとるためのキッチンテーブルとイス。
寝室にはクイーンベッドと立派なドレッサー。
そんなに家具が置いてあるのに、ブレイクダンスが出来ちゃうくらいのスペースが余る程。
かなり年季の入った建物でしたが、お掃除はしっかり行き届いていたように思います。
バイキング式の朝ごはんがついており、中庭を眺めながら優雅な朝食を頂きました。
もしもマンデビルに行かれるなら、このホテルはおススメです^^
ネグリル
ジャマイカと言えば海!
海に面したネグリルは絶好の観光スポットです。私はここで楽園世界を味わいました^^
とにかく海がきれい
もう、この一言に尽きます。
カリブ海の海は綺麗だと聞いてはいましたが、これほどまでに美しいとは思いませんでした。
治安は割と良い
観光地なだけあって、治安は良い方だと思います。
あと、タクシーの値段が安い!日本円で200円位でワンメーターは走ってくれます。
海沿いのホテルでもお手頃価格
ジャマイカの物価は日本とほとんど同じなのですが、ホテルは日本と違って”一室いくら”というカウントなので、誰かと泊まればとっても素敵なホテルでも安く泊まれることが出来ちゃいます^^
私が泊まったホテルも目の前がすぐ海だったので、朝起きてボランティア行く前にとりあえず海へ行き、帰ってきたら夕陽を見に海へ行く、なんて夢のような生活が出来ちゃいました。
お部屋もきれいですし、お掃除もしっかりやってくれるのでおススメです!

お土産買うならネグリル
観光地なのでお土産屋さんが揃っています。可愛いTシャツも見つけましたよ^^
ビーチ沿いでもタオルや雑貨などを売っている人がいます。ちゃんとしたお店で買うより安く売ってくれるので、衛生的に気にならない方はビーチで買うのもおススメです!
おススメ観光地と遊び
キングストンならボブマリー記念館
やっぱりキングストンに行くならボブマリー記念館ですよね。私は今回行けませんでしたが、もし今度行く機会があれば絶対に訪れたいです。
街中のアート
特にキングストンの街中には至る所にウォールアートがあります。彼らの美的センスは素晴らしいです。
ボランティア活動に忙しく、あまりたくさんを見る事は出来ませんでしたが、タクシーの中からそういう景色を見るだけでも感性を刺激されました!
ネグリルの海
そう、なんと言っても海なんですよジャマイカは!
船に乗れば、空と海の境界線がわからなくなる程、一面ブルーの世界が広がります。
しかし実は、”海に行ったことがない”というジャマイカ人もいます。移動するにもお金がかかるので、内陸に住む貧困層の家庭ではそれすらも贅沢なようです。
確かに、ビーチ沿いは欧米からの観光客でにぎわっていました。
せっかく彼らの国の海なのに、一度も行けないなって悲しいですよね。ちょっと複雑な気持ちになりました。
ネグリルおススメの遊び
シュノーケリング
泳げなくても大丈夫!救命胴衣みたいなのつけているので沈むことはありません^^実は私も全く泳げないので初めは怖かったですが、ちゃんとインストラクターの方もいてくれるので安心です。
ジャマイカの海は、潜らなくても海の中が見えるほど透き通っています。
可愛い魚もたくさん!私が潜った時はエイもいましいた^^
スタンドアップ・カヤックパドリング
私は泳げないのでやりませんでしたが、友達は楽しんでいました!(写真いっぱい撮ったはずなのに1枚も見当たらなかった!)
ビーチには常にライフセーバーさんがいるのと、パドリング指導してくれる方もいるので初心者でも安心して遊ぶことが出来ます^^
他にも海で遊べるアクティビティはたくさん!現地で気軽に予約ができるので、ぜひチャレンジしてみて下さいね!
カタマランクルーズで夕陽を見る
大きな船に乗って、地平線上に沈む夕日を間近で見るツアー。連日たくさんの人が参加していました。
船内ではノリノリのレゲエミュージックが流れているみたいです^^
リックスカフェでノリノリ
空港があるモンテゴベイからも日帰りで行ける距離にあるリックスカフェ。
飛び込み台やステージがあったり、とても賑やかな場所です。ジャマイカの音楽でノリノリになりたい人には特におススメ!
また、小高い位置にあるので、ここから眺める夕日は最高です。
日の入りに合わせてレストランの2階席をキープすれば、美味しい料理を頂きながら絶景も味わうことが出来ます^^

食べ物はどうなの?
ジャマイカ料理は全体的に、日本人の口にも合う味付けでした。
写真のご飯、お赤飯に似ていませんか?「ライス&ピーズ」というのですが、味もお赤飯に近い感じ。
スクランブルエッグに似た黄色い見た目のものは、”アキー”と言って、ジャマイカ特産のフルーツ。
これに白身魚を和えて塩で味付けした料理は、ジャマイカの代表的な朝ごはんだそう。
サーターアンダギーに似た丸いドーナツのようなものは、「フェスティバル」というパン。トウモロコシの粉から出来ており、見た目よりもあっさりとした味わいでした。
ホウレン草のような見た目のモノは、「カラルー」という野菜。味はホウレン草より、もう少し苦みがあるような大人の味で美味しかったです。
上の方に一つチョコンと乗っかっているのは「プランテイン」という揚げバナナ。ジャマイカではフルーツとしてではなく、おかずとしてもよくバナナを食べるそうです。
快適な長距離バス
ジャマイカ国内を横断するのにおすすめなのが、長距離バスのKnutsford。
コンセントを刺すところもあり、Wi-Fiも使えるという快適空間!
タクシーとは違い、超安全運転なのも安心感があります。
しかしWi-Fiには制限があるので、動画などを見すぎるとすぐにオーバーするので注意が必要です。
また、バスの個体によっては繋がりにくいものもあるので気を付けて。
社内はエアコンでかなりキンキンに冷やされているので、心配な方は上着を持って社内に入る事をおすすめします。
途中でおトイレ休憩などに寄ったあと、ちゃんと人数を確認し、足りない場合は探しに来てくれるという優しさ。
他の国なら容赦なく置いていかれますが、そんなところにもジャマイカ人の気さくで優しい国民性がうかがえますね^^
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
日本とはほぼ地球の真反対に位置する国ということもあり、なかなか知る事のない国の情報だったのではないでしょうか。
行ってみて私が感じたことは、
「ジャマイカ人は気さくで優しい!」
ということ。
治安が悪いという前評判もあり、行くまでは正直少し怖かったんです。もちろん、現地でも治安の悪さはところどころで感じましたが、それ以上に感じたのはジャマイカの人々の明るさや、フレンドリーさでした。
海などの自然も素晴らしく、食べ物もおいしい!本当に素晴らしい国でした!
しかしやはり一番は治安の問題。
教育環境がもっと整えば、もう少し良くなるのかもしれません。今でも学校に行くことが出来ず、ちゃんとした仕事に就けずに、仕方なくギャングの道を歩んでしまう子供が後を絶たないのだそう。
いつかこの問題が解決したとき、ジャマイカは更にもの凄く素晴らしい国へと変わるのだろうなと感じました。
ポテンシャルの高い国、ジャマイカ。
ぜひ一度は訪れて頂きたい国の一つです^^



最後まで読んで下さり、ありがとうございます!
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