【ベンジンを使って賢くお手入れ】着物の衿汚れから食べこぼしの応急処置まで一挙公開!

きもの

こんにちはー!
ところで皆さん、お着物を着た後の衿汚れってどうしてますか?

「他はきれいなんだけど、衿だけ汚れてるのよね~」

という方も多いのではないでしょうか。
長襦袢を着ていても、どうしても衿には油やファンデーションの汚れがついてしまうもの。

しかし、毎回クリーニングに出すのもなぁ・・・という感じですよね。
じつはこの汚れ、ご自宅で簡単に落とすことができるんです!

という事で今回は

・自宅でできる衿汚れの落とし方
・食べこぼしをしてしまった時の応急処置

についてお話ししていきます*

最後まで読んで、ぜひ正しいお手入れ方法を身につけちゃいましょう!
クリーニングに出す頻度も減って、とても経済的です^^

リグロイン・ベンジンを使って衿の汚れを落とす

何度か着ると、どうしても汚れてしまう衿元。

これを自宅でどうやってきれいにするかというと・・・

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こちら!

このボトル、見たことありますか?実はどこの薬局でも広く取り扱いのある”リグロイン”

これがお着物のお手入れに非常に便利なのです!

油性汚れを浮かして洗い流してくれます。例えば、着物の衿についてしまったファンデーションや皮脂汚れもこのリグロインで落とすことができてしまいます。

ではどのように汚れを落としていくのかを見ていきましょう!

【用意するもの】

  • リグロイン
  • お皿
  • タオル(何度か使って洗ったもの)2枚
  • ガーゼなどの柔らかいハンカチ、もしくは動物性の毛筆

1、きれいなタオルを敷いた上に、汚れの気になるところ(衿)を平らに広げる

2、リグロインを適量、お皿にうつす

3、リグロインを含ませた柔らかいブラシもしくはタオルで、汚れの気になるところを

布目に沿って、優しく素早くこする

※強くこすりすぎると生地を傷めるので、布に触れる程度の強さで行いましょう

4、折りたたんだきれいなタオルで、上から抑えるように、

余分なリグロインを拭き取る。裏側も同様に。

※リグロインをかけていない裏地は輪じみになりやすいので、リグロインのキワをぼかすようにふいておくのがポイント

5、自然乾燥させる(半日はたんすにしまわず、干しておく)

輪じみにしないコツは素早く行う事と、

広範囲に広げてぼかす事です。

ぼかさないと、リグロインをつけたところとつけていないところとで、輪シミになってしまう恐れがあります。まずはお着物ではない他の布で練習してから挑戦してみましょう^^

とは言え、実はリグロインは、ちょっと弱めの薬品なのです。揮発性も少ない分、比較的ゆっくり染み抜きをしても輪シミになりにくいので初心者さん向けです*

「やってみたけど落ちなかった・・・」

という方には、ベンジンをおススメします!

リグロインよりも強力な薬品ですので、汚れを落とす力も強いです。ただその分、揮発性も高く、素早くやらないと輪シミになりやすいので注意が必要です!

しかし、リグロインとベンジンを混ぜて使わないようにしてください!

リグロインで試した後、完全に乾いた次の日などに汚れをチェックし、それでも落ちていなければベンジンで試すようにしましょう!

趣通信さんが、きものたかはしの女将さんと、使い方を説明してくれている動画がありました^^
こちらはリグロインですが、ベンジンも基本的な方法は同じです。とってもわかりやすかったので、ぜひ参考にしてみて下さいね*

【着物のお手入れ】自分できる衿の染み抜き・汚れ落としの方法(ベンジン・リグロインの違い)

薬品使用上の注意!!

ベンジンやリグロインをお仕事で使う事のある専門者から、これらの薬品の使用上の注意を伺いました!使用する前に必ず目を通してください!!

【専門者からの注意事項】

ベンジンは常温でどんどん蒸気になるので、比較的引火しやすいです。基本的に火を近づけなければ引火しませんが、特に注意したいのは冬の乾燥時期。

静電気を帯電した素手でベンジンを扱うと「パチッ」とした細かい火花でも引火の危険性があります。冬の乾燥した時期の使用はなるべく避けるか、湿度のある場所で行うようにしましょう。
リグロインの方が安全性は高いのですが、揮発したガスは有毒なので換気は必須です!

どちらの薬品も使用する際は、

・よく換気する
・火の近くでは絶対にやらない
・(ベンジンは特に)乾燥時期は避ける

ようにしましょう。

【保管方法】

  • 直射日光を避け、換気の良い冷暗所に保管する
  • 容器を密閉し、火気・熱源より遠ざける
  • 遮光した気密容器に施錠して保管する

便利とは言え、扱いを間違えると危険な薬品たちです。使い方、保管方法にも最新の注意を払い、正しく使いましょう*

食べこぼしの応急処置

あっ!カレーうどんの汁がおいらのハッピにとんでしまったぁ~~、、お水、お水でふかないとっっ

あ、ダメよひょっとこ君!!やみくもにこすっては逆にひどいシミになってしまうわ!!!

あぁぁぁ~、慌ててこすったせいで汚れが広がってしまったよぉぉ。おいらのいっちょうらがぁ~。。。

可愛そうなひょっとこ君。あなたもこのような経験はありませんか?

でも、焦って近くにあったお手拭きで慌ててこすったりしたら、逆効果!そんな時ほど、慌てず的確な対応を心掛けたいですね^^

食べものやジュースをこぼしてしまったら、

1、こぼしてしまった個所の、着物の下にティッシュを2~3枚重ねて敷く

2、縦の布目に沿ってティッシュを動かし、汚れをつまみ取る

※着物はつままないように注意!

3、新しいティッシュに変え、汚れの上から優しく押さえ、汚れを吸い取る

4、裏のティッシュをきれいなものに取り換える

5、濡らしたティッシュを表から優しくあて、水分を裏のティッシュに移すような感覚でシミをおさえる

6、裏にあてるティッシュを毎回変えながら、色が移らなくなるまで4~5を繰り返す

7、乾いたティッシュを表と裏から当て、両手で優しく押さえて水分を吸い取る

8、まだ色が残っていてもこれ以上は触らず、自然乾燥させ、なるべく早めに専門のところへ持っていく

一番厄介なのはワインをこぼしてしまった時。

この応急処置をしても、ティッシュに色は移らず、着物に着色汚れは残ったまま。それでもそれ以上は触らず、専門の染み抜き屋さんにお願いしましょう!

「水を使うのは怖い!」

という方は、乾いたティッシュで水分を拭き取るだけでも大丈夫です!

その後、なるべく早く専門の染み抜き屋さんにお願いしましょう^^

水をこぼしてしまったら・・・?

手を洗った時などに、水しぶきがお着物に飛んでしまう事ってよくあると思います。
女将さんも動画で話していた通り、水が飛んでしまった個所を両手で優しく挟んで、温めてあげましょう。

私もよくやるのですが、本当にシミにならずに消えてしまいます^^小さな水滴程度であれば、ぜひ試してみてくださいね*

美しくアイロンをかける極秘テクニック

久しぶりにたんすから出したら、着物がしわだらけ!

そんな時のアイロンがけのコツについて、お話ししていきます^^

ポイント1:霧をふくなら当て布に!

基本的に絹物に水はNG!

でも頑固なシワでどうしても水分が必要な時もありますよね。そんな時は、当て布を霧吹きで少し湿らせ、着物の上に当ててその上からアイロンをかけます。
アイロンのスチーム機能は使わないように注意しましょう!

ポイント2:衿の折りあと”三角”は消さない

着物を本畳みしていると必ずつく、衿の畳み線の”三角”
「これはアイロンで伸ばすべきですか?」
と良く質問されるのですが、この線は消さなくて大丈夫です!

ポイント3:キセはつぶさない

お着物を仕立てる際、縫い目に必ず”キセ”をかけ、縫い目が目立たないようにしています。
このキセをつぶしたり割ってしまわないようにするのがポイント*
アイロンの先端をうまく使い、縫い目のキワをかけるようにしましょう^^

ポイント4:広い面には重しを使う

お袖などの比較的広い面をアイロンがけする時は、進行方向と反対側に重しを置きましょう。
すると布目がゆがまず、真っすぐアイロンをかけることができます*

そしてお手入れした後は正しく収納する事も大切!
簡単な着物の収納方法についても、あわせてご確認くださいね^^

 

私のお手入れ失敗談!

【ベンジン、ドバドバ事件】

ある、友達の結婚式前日、仕事で忙しかった私は慌てて着物の準備にとりかかりました。

「久しぶりにこの着物着ようかな~♪」

と、うきうきしている私の目に衝撃的な光景が飛び込んできました。

「あっ!!!衿にシミが浮き出てる・・・!!!前はなかったのに、、どうしよ~~~(*_*;」

前回着用してからしばらく着ず、たんすにしまいっぱなしにしていたせいで、衿に汚れがびっしりと浮いてきてしまっていました。

遊びで着るならまだしも、ちゃんとした席で着用するのにこれではあまりにも恥ずかしい・・・私はしばらく悩みました。そしてある事を思い出したのです。

「衿の汚れはベンジンを多めにかけてこすれば落ちるわよ~」

と、当時働いていた着物屋さんの先輩が言っていたことを・・・!私はすぐさま近所の薬局でベンジンをゲットし、早速、衿の染み抜きにとりかかりました。

「確か、”びしょびしょになる位ベンジンで濡らしてこすった方がいいよ”って先輩言ってたよな~。よし、思い切ってやっちゃうぞ!」

この時の私には、今回ご紹介したような知識はありませんでしたからボトルからそのままドバドバ、ベンジンを着物に流し込み、上から力任せに汚れをめがけてゴシゴシ。

「んん~、、思ったより汚れ落ちないなぁ。よし、もう一回!

こんな雑な染み抜きを何度か繰り返し、なんとなくシミが目立たなくなったころ、作業は終了。乾燥させるためにハンガーにかけ、その日は眠りにつきました。
次の日の朝、起きてビックリ!

「え!どどど、ど、どうしようΣ( ̄ロ ̄lll)」

なんと、染み抜きをした個所の生地が擦れて破けてしまっていたのです!
そりゃあ、強い薬をドバドバかけまくって、力任せに擦りまくれば生地も裂けますよね。

しかしその日は、このお着物以外に用意はしていませんでした。悩みに悩んだ結果、家にあったいい感じのレースをかけ、オシャレにつけた感を装い、破れをごまかして着用していきました。

ベンジンをボトルから直接着物に流し込む事、それから力任せにゴシゴシ擦るのは大変危険です!皆さんは絶対に気を付けてくださいね*

 

【自分で洗ってゴワゴワ事件】

「長襦袢なんて毎日着るんだもの、自分で洗っちゃうわよ!」

そう言っていたのは、やはり当時働いていた着物屋さんの大先輩。踊りの先生もされていて、着物姿も立ち居振る舞いもいつも素敵なお姉様。

「そうか!襦袢は自分で洗えるんだ!」

もちろん、今のような知識のないころの私の話しです。恐ろしい事に絹100%の絽の長襦袢をネットに入れて洗濯機へポンッ!

「どうせ下に着るものだからシミになっても見えないし、失敗しても大丈夫だよね~」

そう思ってやってしまったのが運命の分かれ道。仕上がりは超絶最悪!

おしゃれ着洗いにしても生地はゴワゴワで、しかも丈も少し縮んでしまいました。
幸い水じみにはなっていませんでした(それどころの騒ぎではない状態でした)がゴワゴワ過ぎて、これが絹の襦袢だとは思えない程、変わり果てた姿に。。

アイロンをかけて、何とか一命をとりとめた襦袢ですが、あまりにもゴワゴワ過ぎて、それからはあまり着る気にはなれませんでした。
あの襦袢には本当に申し訳ない事をしたな、と未だに思っています。着ないのに、なんだか申し訳なくてまだ手元にとってあります。

と、まだまだある私の失敗談ですが、長くなりそうなので今回はこの辺でお開きにさせて頂きます^^;

麻の着物やウールなどは自分で洗っちゃう!
という着物通さんはたくさんいらっしゃいますが、やはり自分で洗うのはなかなか高度な技術に思われます。

特にお着物に水分をたくさん使うようなお手入れ方法は、プロにお任せするのがよさそうですね*

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?

正しくお手入れをすれば、3代・4代にも渡って譲り受ける事が出来てしまうお着物。上手にお手入れをして、お着物ライフをより充実させたいですね^^


コメント

  1. […] 汚れの落とし方についてはこちらを参考にされてみてくださいね* […]

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