和裁以外にも使える!!基本の手縫いの縫い方と種類とは?

きもの

和裁の縫い方って、注目したことありますか?

 

お着物が好きで、

よくお召になる方でも

 

「着物を自分でお直ししようと思った時

ちょっと見たけど、種類まではわからない・・・」

 

という方も多いのでは。

 

それもそのはず、

和裁と洋裁の違い でもお話ししたように、

 

最近の学校では

浴衣さえ教えているところが減っていますから

知る機会がなかなかないのですよね。

 

という事で今回は、

和裁に使われる手縫いの種類と縫い方についてご説明します!

 

お着物を縫う時以外にも使える技法もあるので

ぜひ最後までご覧くださいね^^

 

和裁でよく使う技法9種、一挙公開!

 

それでは早速、その種類を見ていきましょう!

・なみ縫い

 

 

・半返し縫

 

 

表から見ると、なみ縫いと同じですが、

裏から見ると、糸が行ったり来たりしています。

 

・本返し縫い

 

 

ミシンの縫い目のように、

一直線のような縫い目。

 

・耳ぐけ

 

 

 

 

表から見ると一目だけ、

裏から見ると二目の針目が出る縫い方です。

 

・三つ折りぐけ

 

 

糸は三つ折りした中を通り、

表には小さな針目が見えます。

 

・千鳥がけ

 

 

裏はばってんに、

表には小さな針目が見えます。

 

・一目落とし

 

主に、しつけ縫いをする時に使う技法です。

 

・二目落とし

 

 

こちらも一目落とし同様、

しつけ縫いの時に使う技法です。

 

・閂(かんぬき)止め

 

 

布や縫い目が裂けるのをふせぐのに

よく使われる技法です。

 

 

生地の種類や仕立て方法にもよりますが

大体この9種類がよく出てきます。

 

では次の章で実際に縫い方をご説明していきます!

 

 

どうやって縫うの?

 

・なみ縫いと指ぬきの使い方

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右手は、指ぬきで針を前に押すだけ、

左手は、布を上下に動かすようにすると

真っすぐなみ縫いができます。

 

・半返し

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針目の半分だけ、後ろに戻るのが半返し縫です。

できれば、前に縫ってきた糸を割るようにして

縫うと、ほどけにくくなります。

 

・本返し

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針目の長さ分、後ろへ戻るのが本返し縫です。

こちらも半返し縫と同様に、

縫い糸を割るようにすると丈夫に縫えます。

 

・耳ぐけ

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主に、単衣や浴衣の縫い代始末に

使う技法です。

 

・三つ折りぐけ

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三つ折りした中を針が通る縫い方が三つ折りぐけです。

主に、裾や袖口、衿下のくけなどに用いる技法です。

 

・千鳥がけ

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他の縫い方とは違い、左から右へ進むという

特殊な縫い方をします。

洋裁でも用いられる技法です。

 

・閂止め

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糸がほつれやすい、袖や身八ツ口の

縫い止まりによく見られるのが、閂止めです。

 

きれいに仕上がると達成感を得られる技法の一つ。

 

 

個人的に私が一番好きな技法は、”三つ折りぐけ”です!

 

洋裁で使う、”かがり” や ”まつり” は、表は目立たなくても

裏に糸が通ってしまいますよね。

 

しかし、この三つ折りぐけは裏から見てもあら不思議!

糸が全く見えません

 

その分、縫い目もほどけにくいので、色々な場面で

とても役に立つ縫い方です。

 

ぜひ試してみてくださいね^^

 

 

和裁であると便利な道具

 

和裁で使う道具、いくつ見たことありますか?

 

あまり日の目を見ない彼らですが、

和裁には必要不可欠なものばかり。

 

今日は私と日ごろ共に頑張ってくれている

仲間をご紹介します!

 

 

・懸吊機(けんちょうき)

 

 

和裁をしていると、第三の手が欲しくなることがよくあるのです。

「あ、ここちょっと引っ張っててほしいなぁ」

なんて。

 

そんな時に頼りになるのが、この”けんちょう機”さん!

 

ねじ式になっている部分をテーブルの天板に挟んで固定し、

洗濯ばさみの部分で布を挟んで使います。

 

けんちょう機で布を引っ張れるおかげで

縫い目も真っすぐ、

待ち針をつり合い良くうつことも出来るのです!

 

ありがたい道具ですね~^^

 

Rakuten

 

因みに一昔前までは、

このような ”くけ台” と呼ばれるものを使用するのが主流でした!

 

座布団の下に敷いて、

上のお皿部分に針刺しを置き、

その下に、けんちょう機の挟む部分を取り付けて使います。

 

針刺しが近くに置けるのは非常に便利ですよね!

 

・ちびさし・指ぬき

 

 

20㎝物差し、通称 ”ちびさし”さん

と、指ぬき。

 

細かい作業の多い和裁では、このちびさしがとても役に立ちます!

3㎜とか4㎜とかを測るのに、50㎝物差しなんて使いづらいですからね・・・

 

また、基本全て手で縫う和裁にとって、

指ぬきは必要不可欠な存在です。

 

指ぬきをはめるようになって20年近くなる私は、

してるだけで安心感があります。笑

 

そのくらい、指ぬきは和裁をする人間にとって

身近な存在なのです*

 

・和裁コテ

 

 

電気で温めて使う、和裁電気コテ2本セット。

アイロンより、ヘッドが小さいので

細かい作業をするのにとても最適です!

 

また、コテの先端で印付けも行います。

 

通常のヘラでつけるよりも、しっかり

印が付くので、とても便利!

しかし、このコテ達は、かなり熱くなるので、

火傷や生地を傷めないように、細心の注意が必要です!

 

・裁ちん

 

Rakuten

和裁用の文鎮、通称 ”さいちん”

私のさいちんさん、いつの間にか無くなってました。

 

こんな重い物をなくすなんて・・・

 

印付けなどで、生地を数枚、合わせる時に

動かないよう、抑える為の道具です*

 

・ヘラ台

 

 

こちらも重要なお仲間、ヘラ台さん。

和裁を行う時は、ほとんどこの台の上で作業をします。

 

6枚のびょうぶ畳みの大きさがほとんどで、広げると約165㎝前後の長さになります。

しかし、現代の方に合わせた着物を仕立てるには

長さがちょっと足りないのですよね・・・

 

足りないところにつけ足せるよう、

2枚の見開き位の大きさの、ヘラ台が発売されることを期待しています。。!

 

・ポケット丸み

 

 

お袖の丸みを作るのに必要なまるみちゃん。

和裁用の丸みも販売されていますが、

私はクローバーさんのを使用してます!

 

これ、本当はポケットの丸みをつけるためのものみたいですね。

 

因みにお振袖のような、大きな丸みが必要な場合は

コンパスと厚紙で作ったりしてます。アナログ~

 

 

こんな時に幸せを感じる、和裁あるある

 

 

和裁は、地味で細かい作業が多くて

仕立てている間は孤独との闘いなんですよね。

 

どんな作業にも言えることかもしれませんが、

和裁も例外なく、その作業の一つです。

 

しかし、そんな中でもちょっとした

嬉しい瞬間があったりします。

 

という事で、私が和裁をしていて

「お、やった!」

と、ちょっと幸せを感じる瞬間をご紹介します*

 

丸みがきれいに丸くなった時

 

 

学校で和裁を習う際、ほとんどの場合が

お袖から習うと思います。

 

今自分が何のどこの部分を縫っているのかも

良く把握できていないような状態で、

 

教えてもらうままに縫っていたら

お袖ができた!

みたいな状況です。

 

初めてお袖を縫った時は、とても感動して

袖だけを腕に何度も通した記憶があります。

 

このお袖、最も重要なのは ”丸みの美しさ” なのです。

左右が同じ形で、尚且つ滑らかな曲線を描いていなければなりません。

 

少しでもカクカクしていたり、左右の大きさが違っていたら

即、お直しさせられます!

 

ですから、この丸みが一発で

きれいな曲線を描くことができると

「お、今日、いいね」

と、ちょっとテンション上がります。

 

ふきが美しい船底にできた時

 

 

袷の着物の裾や袖口は

写真のように、二重になっています。

この、裏から見えている数ミリの部分を ”ふき” と呼びます。

 

この、ふきの端っこは、写真のように

斜めに縫うのですが、このカーブの形が船の底の形に似ている事から

”船底(ふなそこ)” と呼ばれています。

 

ここが自然なカーブで、美しい船底を描けると、また

「お、いいね」

とちょっとテンション上がります。

 

表から見て、針目が均等だった時

 

和裁を始めたころは、どんなに意識をしても

縫い目が曲がってしまっていました。

 

それが、数年たった頃、

縫い目に意識をしなくても、

それなりに縫い目が揃うようになりました。

 

”習うより慣れろ” とは正にこの事だなぁと実感した瞬間です。

 

因みに、私が通っていた和裁学校の教室には

「心の乱れは縫い目の乱れ」

という張り紙が黒板のすぐ横に

ドーン!とはられていました。

(恐らく生徒の誰かがふざけてはったのかもしれませんが。笑)

 

でもこれ、あながち間違いでなく、

上手く縫ってやろう!

とかって、邪心があると縫い目に乱れが出るんですよね。

 

反対に、何も考えず、無心で縫うと

案外真っすぐ縫えたりします。笑

 

ぜひ皆さんも試してみてくださいね^^

 

と、まだまだ私が感じる、

”和裁嬉しポイント”はありますが、どんどんマニアックになって

引かれてしまいそうなので、この辺までにしておきます!

 

 

おわりに

 

みなさん、いかがでしたか?

 

「洋裁にもこれ使うよね」

 

というものから

 

「へ~、こんな縫い方あるんだ」

というものもあったのではないかと思います*

 

今度、お裁縫をする時、

活用できそうな縫い方があったらぜひチャレンジしてみてくださいね^^


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